こんにちはKotohaです。
最近書こうかなって思ってる恋愛小説の短編verを書きました。
ここまで本格的に題材にするの初めてなので不安。
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私は、君を好きになってみて、初めて知った。
”誰かを好きになる”のに「身体の性別」なんて関係ないって。
誰かを好きになるのも、誰も好きにならないのも、身体が同じ性別の子を好きになるのも、身体が異性を好きになるのも、トランスジェンダーの子を好きになるのも、
全部、自由。
男か女かなんて関係ない。
人の恋愛にチャチャ入れてくるなんてありえないよ。
だって、自由なんだもん。
昔の私なら、ありえないって思ってたことが、起きてるんだもん。
君を好きになったことが、自由の証明。
そうでしょ?
茉優。
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私たちは、学校では会話はしない。
そういう取り決めにした。
お互い、本当の姿は隠して生きているから。
私が好きになった子はトランスジェンダーだった。
学校では普通に男の子だと思ってたから、知った時は驚いた。
トランスジェンダーは相手を騙してるとか、言ってるやついた気がするけど、私はそうは思わない。
だって、一緒にいればわかるもん。
君が、茉優が、女の子だって。
彼女が抱えてる生きづらさもなんとなくわかる。
私もマイノリティ側だから。
以前友達にカミングアウトしたことがある。
私が、「レズビアン」であることを。
友達だと思ってたから、絶対受け入れてくれるって、そう思ってた。
でも違った。
「え、まさか私たちのことそういう目で見てるんじゃないでしょうね...?」
向けられた感情は、恐怖だった。
それ以来、だれかに打ち明けることはトラウマになった。
でも、茉優は受け入れてくれた。
うれしかった。
レズビアンを受け入れてくれたから、茉優のことを好きになったんじゃない。
一人の”人間”として、一人の”女の子”として、好きになった。
茉優の生きづらさを、茉優のすべてを私は受け止めたい。
もしかしたらこれは共依存なのかもしれない。
でも、
それでもいい。
私は、茉優のことが、大好きだから―。